009 レイは色々な材料で作られる

レイの材料は花だけではない

今では、レイと言えばフラワー・レイです。誰もが「花」で作ったレイを思い浮かべるでしょう。
しかし、かつては歯や羽毛、貝殻、そしてシダや果実など、様々な材料がレイに使われました。

「歯」では鯨・鮫・犬などの歯が使われ、また「羽毛」とはトロピカルな鳥たちの色鮮やかな羽根のことです。
そして「貝殻」にはニイハウ島の小さな貝ププなどがあります。
しかし、何れも大変珍しく貴重なものなので、これらを材料としたレイは、日常生活ではまず見られません。

一方、「シダ」ではフラで使うパラパライ(和名:イシカグマ)、また「果実」には日常の祝事で使うシー・グレープやククイの実などがあります。
こちらは比較的入手しやすく、今でもよく使われる材料です。

ポピュラーな2つの花

しかし現在最もポピュラーな材料と言えば、フラワー・レイに使われる「花」です。
なかでも特によく見かけるのが、プルメリアとオーキッドでしょう。

プルメリアは白・黄・プンク・赤など様々な色の花を咲かせ、その香りも魅力的です。
通常の開花時期は春から夏ですが、四季を通じて咲くとも言われます。 その上に長持ちすることから、レイには最適の花とされています。

オーキッドは紫色の豪華な花を咲かせます。
こちらも四季を通じて咲いて長持ちするので、レイの花として良く使われます。

その上、ハワイ島はオーキッドの生産では世界的に有名で、日本よりも安く手に入るようです。
ハワイアン航空が、コナ・羽田就航記念で乗客に贈ったのも、このオーキッドのレイでした。