072 民話 メネフネ・ピーの水路(4.ご馳走に大満足)

(前回からの続き)

ピーがご馳走を振る舞う

工事が完成すると、ピーはメネフネたちにご馳走を振る舞いました。

色々な食物を出すなかで、小海老にだけは細心の注意を払いました。
小海老は、メネフネの大好物だからです。


ピーは小海老を山のように用意して、メネフネたち全員に行き渡らせました。

そして彼自身のためには、一匹の魚を用意しました。

メネフネも大満足

メネフネたちは、次々と出されるご馳走に、大変満足していました。

やがて夜が明けると、彼らは大喜びしながら、プウカペレの山々に戻って行きました。

そして、その時のメネフネたちのハミングから、次のような諺(ことわざ)が生まれたのです。

『 カウアイ島プウカペレのメネフネたちのハミングが、オアフ島コオラウポコのカワイヌイの池の鳥たちを驚かせた。』


今でも、キキアオラに行けば、ピーの水路を見ることが出来ます。

(終わり)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales.