(前回からの続き)
夜明けの早い時期に起き上がり、朝飯を腹一杯食べると、カオプルプルは、これから始まる旅の支度に取り掛かりました(*1)。
その後、家族らに別れの挨拶をすると、荷物を掴(つか)んで、ココナッツの葉を編んだ団扇(うちわ)を手に、カホクウェロウェロと呼ばれる、神官専用の神社(ヘイアウ)がある、プナヌエに向けて出発しました。
そこはかつて王の直轄地で、ワイアルアにありました。
その神社に入ると彼は道中の無事を祈願し、それが済むとラウフル平原を進んで、アナフル川までやって来ました。
そこから彼は、ケモオを通ってクカニロコへ行きましたが、ここは有名な岩がある妊婦保護地で、オアフ島の女首長たちは、常にこの地で出産したものでした。
ここを後にした彼は、次にカラコアへやって来ました。
このカラコアは、預言者で神官のケキオピロが活動し、亡くなった地ですが、絶頂期にあった彼は、こんな風に予見したのでした。
「不思議な言葉を話す外国人たちがやって来るぞ!」
この地で足を止めた彼は、何人かの人々に混じって一休みし、彼らと一緒に食事を取りました。
その後、彼は当時の旧道を通って、ワイピオ経由でエヴァまで旅を進め、カプカイに着きました。
そしてラパケアの水に着いた時、太陽はすっかり昇っていたので、彼は急いでモアナルアのカウワルアを登り、休むこと無くワイキキのアプアケハウ河口までやって来ました。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 20. This Land is the Sea's. Traditional Account of an Ancient Hawaiian Prophecy. Translated from Moke Manu by Thos. G. Thrum, p.203-214.
夜明けの早い時期に起き上がり、朝飯を腹一杯食べると、カオプルプルは、これから始まる旅の支度に取り掛かりました(*1)。
その後、家族らに別れの挨拶をすると、荷物を掴(つか)んで、ココナッツの葉を編んだ団扇(うちわ)を手に、カホクウェロウェロと呼ばれる、神官専用の神社(ヘイアウ)がある、プナヌエに向けて出発しました。
そこはかつて王の直轄地で、ワイアルアにありました。
その神社に入ると彼は道中の無事を祈願し、それが済むとラウフル平原を進んで、アナフル川までやって来ました。
そこから彼は、ケモオを通ってクカニロコへ行きましたが、ここは有名な岩がある妊婦保護地で、オアフ島の女首長たちは、常にこの地で出産したものでした。
ここを後にした彼は、次にカラコアへやって来ました。
このカラコアは、預言者で神官のケキオピロが活動し、亡くなった地ですが、絶頂期にあった彼は、こんな風に予見したのでした。
「不思議な言葉を話す外国人たちがやって来るぞ!」
この地で足を止めた彼は、何人かの人々に混じって一休みし、彼らと一緒に食事を取りました。
その後、彼は当時の旧道を通って、ワイピオ経由でエヴァまで旅を進め、カプカイに着きました。
そしてラパケアの水に着いた時、太陽はすっかり昇っていたので、彼は急いでモアナルアのカウワルアを登り、休むこと無くワイキキのアプアケハウ河口までやって来ました。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 20. This Land is the Sea's. Traditional Account of an Ancient Hawaiian Prophecy. Translated from Moke Manu by Thos. G. Thrum, p.203-214.