(前回からの続き)
ここを砂地に沿って進んで行くと、王の家臣たちが彼を見つけて、こう叫びながら出迎えました(*1)。
「ほら、神官のカオプルプルがやって来るぞ。」
これを聞いた王は、その時、あまりにも嬉(うれ)しかったので、気が動転するほど(ピホイホイ)でした。
そして神官との会合に際しては、王カハハナは大喜びしながらカオプルプルを歓迎したのでした。
王はすぐさま1棟の家を特別に確保し、そこで神官と会合して、これまで王が胸に抱(いだ)いていた様々な事柄を、2人で議論しようとしました。
そしてカオプルプルは、王が投げかける幾つもの質問に対して、一つ一つ最初から最後までじっくりと考えた上で、彼の専門的な知識に従いつつ、偉大なる知恵を駆使して答えて行きました。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 20. This Land is the Sea's. Traditional Account of an Ancient Hawaiian Prophecy. Translated from Moke Manu by Thos. G. Thrum, p.203-214.