(前回からの続き)
この会合の後、王はカオプルプルをお抱えの神官に任命しました(*1)。
やがて彼は王の親密な友となり、常に王に仕えていました。そして、老いも若きもあらゆる民の、福祉に係る全てについて、王に助言しました。
王は神官の言葉を尊重していました。そして、彼らが一緒に島を巡回していると、どこの住民も満足しており、また君主を高く評価している、ことが良くわかりました。
しかし、3年目が終わろうとしていた時、王は、ちょうど追放された前の王が企てたように、彼の民の何人かに、なにか悪いことを企てました。
神官は幾度となく王に抗議しましたが、王は頑(がん)として譲らず、神官の忠告に耳を貸そうともしませんでした。
そこでカオプルプルは、王カハハナを残してワイメアにある彼の地に帰り、直ちに、自分の両膝(ひざ)に入れ墨をしました。
それは、「王が自分の忠告に耳を貸さなくなった。」 ことを示す印でした。
(次回に続く)
[目次へ戻る]
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 20. This Land is the Sea's. Traditional Account of an Ancient Hawaiian Prophecy. Translated from Moke Manu by Thos. G. Thrum, p.203-214.
この会合の後、王はカオプルプルをお抱えの神官に任命しました(*1)。
やがて彼は王の親密な友となり、常に王に仕えていました。そして、老いも若きもあらゆる民の、福祉に係る全てについて、王に助言しました。
王は神官の言葉を尊重していました。そして、彼らが一緒に島を巡回していると、どこの住民も満足しており、また君主を高く評価している、ことが良くわかりました。
しかし、3年目が終わろうとしていた時、王は、ちょうど追放された前の王が企てたように、彼の民の何人かに、なにか悪いことを企てました。
神官は幾度となく王に抗議しましたが、王は頑(がん)として譲らず、神官の忠告に耳を貸そうともしませんでした。
そこでカオプルプルは、王カハハナを残してワイメアにある彼の地に帰り、直ちに、自分の両膝(ひざ)に入れ墨をしました。
それは、「王が自分の忠告に耳を貸さなくなった。」 ことを示す印でした。
(次回に続く)
[目次へ戻る]
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 20. This Land is the Sea's. Traditional Account of an Ancient Hawaiian Prophecy. Translated from Moke Manu by Thos. G. Thrum, p.203-214.