434 この地は海に(15.マウイの王カヘキリが怒る)

(前回からの続き)

カオプルプルがこう言い終わり、彼の霊が飛び立ってしまうと、後に残された彼の遺体は、ちょうど彼の息子の遺体がワイアナエのマラエの海でそうだったように、人々の嘲笑と毒舌の的になりました(*1)。


暫くして、神官の遺体はダブル・カヌーに積み込まれてワイキキに運ばれ、クカエウナヒの神社のココヤシの木々の高い所に置かれましたが、その肉は、数十日間ずーっと(ヘ マウ アナフル)腐敗せず、またワイキキの砂地に落下することも、ありませんでした。

マウイ島の王カヘキリは、神官カオプルプルがカハハナに殺されたと言う噂を聞くと、何人かの家臣をカヌーでオアフ島へ送りました。

彼らはコオラウのワイマナロに上陸し、スパイとなってその地の人々から、カオプルプルと彼の死、そして彼の息子の死、について情報を収集しました。

その成果を携えて彼らがマウイ島へ戻り、巷(ちまた)の噂の真相を王に伝えると、カヘキリの心に、亡き神官への親愛の情が込み上げて来て、彼は自ら任命したオアフ島の王を、激しく非難したのでした。

(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 20. This Land is the Sea's. Traditional Account of an Ancient Hawaiian Prophecy. Translated from Moke Manu by Thos. G. Thrum, p.203-214.