(前回からの続き)
彼の友達や他のハナの人々が、全ての魚獲技術を修得し終えると、アイアイは生地を後にして、他(ほか)の地へ旅に出ようと決心しました(*1)。
そこで彼は友達たちを呼び集めて、こう伝えました。
「 私は父クウラの指示に従って、まだ他にも漁場を設置すると共に、人々を指導してそれに関わるあらゆる知識を教え込みたいのだ。そのために、私はここを発つつもりだ。」
彼らは、入念に考え尽くされたこの方針に賛成すると共に、彼が教えてくれた諸々の有益な知識や技術に対して、感謝の気持ちを表わしました。
アレアマイを去るにあたり、彼はかつて住んだことがある、カイヴィオペレの丘の上の小さなほら穴へ行き、アク用の釣り針マナイアアカラニと真珠の魚カフオイを手に取り、彼の両親と同じ神秘的な方法で姿を消しました。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 22. Aiai, Son of Ku-ula. Part II of the Legend of Ku-ula, the Fish God of Hawaii. Translated from Moke Manu by M. K. Nakuina, p.230-249.
彼の友達や他のハナの人々が、全ての魚獲技術を修得し終えると、アイアイは生地を後にして、他(ほか)の地へ旅に出ようと決心しました(*1)。
そこで彼は友達たちを呼び集めて、こう伝えました。
「 私は父クウラの指示に従って、まだ他にも漁場を設置すると共に、人々を指導してそれに関わるあらゆる知識を教え込みたいのだ。そのために、私はここを発つつもりだ。」
彼らは、入念に考え尽くされたこの方針に賛成すると共に、彼が教えてくれた諸々の有益な知識や技術に対して、感謝の気持ちを表わしました。
アレアマイを去るにあたり、彼はかつて住んだことがある、カイヴィオペレの丘の上の小さなほら穴へ行き、アク用の釣り針マナイアアカラニと真珠の魚カフオイを手に取り、彼の両親と同じ神秘的な方法で姿を消しました。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 22. Aiai, Son of Ku-ula. Part II of the Legend of Ku-ula, the Fish God of Hawaii. Translated from Moke Manu by M. K. Nakuina, p.230-249.
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