454 アイアイ クウラの子(18.あのオオプは我が子だ)

(前回からの続き)

彼はその谷から下ってカウマカピリへ行きました(*1)。
そして立ち止まって見ると、何人かの女性たちが小川の岸辺でオオプを捕っていて、そのなかに首長の娘であるキキハレがいました。


ちょうどその時、見よ! そこで、娘キキハレの女性付き人が、一匹の素晴らしく大きなオオプを捕まえました。

このオオプをプロテジェ(ご主人)に見せると、娘は彼女にこう言いました。
「ペットとして飼いたいから、大きなヒョウタン容器にこのオオプと水を入れて、餌はリム(海藻)を上げなさい。」

こうして準備が整うと、それ以後このオオプは昼も夜も、細心の注意を払って育てられました。

その魚が小川から引き上げられた時、アイアイは近くにいたのでその様子が目に入り、直(す)ぐに、それが人間からオオプに変身した、彼自身の子供であるとわかりました。

(アイアイのお話しはここで終わり、これから先は彼の子供のお話しになります。)

(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 22. Aiai, Son of Ku-ula. Part II of the Legend of Ku-ula, the Fish God of Hawaii. Translated from Moke Manu by M. K. Nakuina, p.230-249.