458 アイアイ クウラの子(22.父アイアイが現れる)

(前回からの続き)

その夜、プニアイキは妻とは別々に寝て、カヌーの漕ぎ手たちには、家に帰らずカヌー小屋で寝るように命じると、彼らはそれに従いました(*1)。


コウがアク釣りに行く時はいつも、夜明け前から使用人たちを起こし、マラウ(静かな海)を進んで、港の入口を目指したものでした。何故なら日が昇った後ではなく、この時間帯こそが魚たちの飯時(めしどき)だからです。

こんな風にして彼らのカヌーは、アクの大群に入り込んだものでした。そしてこの漁法によって、この首長は最も腕の立つ漁師として、名を馳(は)せました。

しかしこの日は特別であり、アイアイの子が魔術を披露しました。

コウはいつものように、使用人たちを連れて夜明け前に出発しましたが、プニアイキの方は、日が昇った時にはまだ家にいました。

彼は眠りから目を覚ますと、山の方に顔を向けました。そしてカウマカピリの方を見ると虹が架かっており、赤みがかった霧がその地を覆い、その中に人が立っているのが見えました。

それが父アイアイだ、と気付いたプニアイキが父の元へ行くと、アイアイは彼にカフアイと呼ばれるパ(釣り針)のある場所を教えると共に、息子にこう言いました。

「お前が戻るまでここにいるから、さあ、急ぎなさい。」

(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, 22. Aiai, Son of Ku-ula. Part II of the Legend of Ku-ula, the Fish God of Hawaii. Translated from Moke Manu by M. K. Nakuina, p.230-249.