013 民話 オヒア・レフア(3.永遠の愛で結ばれる)

(前回からの続き)

焚火(たきび)越しの出会い

レフアは、友達とお喋(しゃべ)りしながら、ふと焚火(たきび)の向こうに目を向けました(*1)。
すると、あの逞(たくま)しいオヒアが、彼女の父と何やら話しています!

と、思ったその瞬間。オヒアの視線が彼女の瞳(ひとみ)を熱く捕えました。
そして彼女は恥じらいのあまり、可愛い頬(ほお)を真っ赤に染めました。💖

一方のオヒアは、焚火越しに見た美しいレフアに魅せられ、一瞬我を忘れるほどでした。

オヒアが我に返ったのは、レフアの父がそっと肘で付いてくれた時でした。
オヒアは口ごもりながら、話を中断したことを詫(わ)びました。🙇

永遠の愛で結ばれる

レフアの父は、オヒアが自分の娘に夢中なことを知り、大変驚くとともに戸惑いました。
しかし次第にそれを受け入れ、とうとう自分から娘レフアをオヒアに紹介しました。

2人はその後も交際を続け、お互いに深く愛し合うようになりました。
そして、オヒアとレフアは彼女の父に祝福されて結婚し、永遠の愛で結ばれたのです。💕

(次回に続く)
[目次へ戻る]

(注記)
(*1) S.E. Schlosser: Pele's Revenge, A Hawaii Legend, Myths & Legends, American Folklore.