(前回からの続き)
そして、この冒険好きの遊牧の民について、ハワイの人たちはずーっと昔から知っていたのです。
勿論、英国アイルランドのスウィフトが、風刺小説ガリバー旅行記(1726年初版)でリリパットの小人を書くよりも、ずーっと前からです。
このブラウニーの民話は、世界中の国々で伝承され、その特徴も似ています。
しかし、ここハワイのブラウニーの場合、それほどは似ていないかも知れません。
いろいろな伝承を取材してみると、メネフネとは一つの種族で、その誰もが機敏で勤勉な労働者です。
彼らは有閑階級のしゃれ男(gentleman)でも無いし、警察官なんかともずいぶん違います。
かといって、好奇心旺盛で茶目っ気溢(あふ)れる、著名なスポーツ選手でもありません。
彼らは、山のように膨大な作業を、ほんの短時間で片付けてしまう、と伝えられているのです。
また、彼らが作った建造物の遺跡が、今でも、各島の色々な場所に残されています。
そして、これらの遺跡こそがメネフネがいたことの証(あかし)だ、とハワイの人々は主張します。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales.
ハワイは妖精ブラウニーの郷
「ハワイは妖精ブラウニーの郷だ(った?)」 と言うことを知れば、興味を持つ人が必ずいるでしょう(*1)。そして、この冒険好きの遊牧の民について、ハワイの人たちはずーっと昔から知っていたのです。
勿論、英国アイルランドのスウィフトが、風刺小説ガリバー旅行記(1726年初版)でリリパットの小人を書くよりも、ずーっと前からです。
しかし、ここハワイのブラウニーの場合、それほどは似ていないかも知れません。
小人メネフネとはどんな人?
ハワイのブラウニーとは、「メネフネ(Menehune)」の名で、ハワイの人々に親しまれている小人のことです。いろいろな伝承を取材してみると、メネフネとは一つの種族で、その誰もが機敏で勤勉な労働者です。
彼らは有閑階級のしゃれ男(gentleman)でも無いし、警察官なんかともずいぶん違います。
かといって、好奇心旺盛で茶目っ気溢(あふ)れる、著名なスポーツ選手でもありません。
人々の心に深く根付く
ハワイの人々の心に、メネフネが深く根付いているのは、彼らのパワーが驚異的だからです。彼らは、山のように膨大な作業を、ほんの短時間で片付けてしまう、と伝えられているのです。
また、彼らが作った建造物の遺跡が、今でも、各島の色々な場所に残されています。
そして、これらの遺跡こそがメネフネがいたことの証(あかし)だ、とハワイの人々は主張します。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales.