(前回からの続き)
この地に伝わる伝説とは、次のようなものです(*1)。
父の名はケアホレ、母はヒイアカ・ノホラエ、そしてカペエペエカウイラは彼らの息子でした。
このカペエペエカウイラは毛深い男で、ハウプの尾根に住んでいました。
そして尾根の東側には、ペレクヌ渓谷があります。
ある時、そのペレクヌ渓谷に、ハカラニレオと彼の妻ヒナがやって来て、そこに住み着きました。
このヒナは、後からこのお話に登場する、カナの母です。
すると彼は自分の子供たちに、彼女を連れて来るよう命じ、彼女のもとへ行かせました。
子供たちはヒナに会うと、こう言いました。
「私たちの父である王が、あなたを妻にしたいと望んでいます。
そこで私たちは、あなたをお迎えに来たのです。」
「私に何を望んでいるって?」
すると彼らが答えました。
「王の妻になって欲しいのです。」
これを聞いたカラヒキの美しい娘、ヒナは喜んでこう答えました。
「あなた方の父である、王のもとに戻りなさい。
そして、私がこう言っていると伝えなさい。
『あなたを夫にしてあげます。そして私は妻になりましょう。』」
(次回に続く)
[目次へ戻る]
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, Ⅷ. Kapeepeekauila; or, The Rock of Kana. Rev. A.O. Forbes, p.63-73.
ペレクヌ渓谷にヒナがやって来た
この地に伝わる伝説とは、次のようなものです(*1)。
父の名はケアホレ、母はヒイアカ・ノホラエ、そしてカペエペエカウイラは彼らの息子でした。
このカペエペエカウイラは毛深い男で、ハウプの尾根に住んでいました。
そして尾根の東側には、ペレクヌ渓谷があります。
ある時、そのペレクヌ渓谷に、ハカラニレオと彼の妻ヒナがやって来て、そこに住み着きました。
このヒナは、後からこのお話に登場する、カナの母です。
カペエペエカウイラが使者を送る
カペエペエカウイラは、カラヒキの美しい娘、ヒナがやって来たことを耳にします。すると彼は自分の子供たちに、彼女を連れて来るよう命じ、彼女のもとへ行かせました。
子供たちはヒナに会うと、こう言いました。
「私たちの父である王が、あなたを妻にしたいと望んでいます。
そこで私たちは、あなたをお迎えに来たのです。」
あなたの妻になりましょう
彼女は聞き返します。「私に何を望んでいるって?」
すると彼らが答えました。
「王の妻になって欲しいのです。」
これを聞いたカラヒキの美しい娘、ヒナは喜んでこう答えました。
「あなた方の父である、王のもとに戻りなさい。
そして、私がこう言っていると伝えなさい。
『あなたを夫にしてあげます。そして私は妻になりましょう。』」
(次回に続く)
[目次へ戻る]
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, Ⅷ. Kapeepeekauila; or, The Rock of Kana. Rev. A.O. Forbes, p.63-73.