(前回からの続き)
それからほんの少しの間だけ眠った、その時でした。
枕元に2人の息子たちが立っているのを、見たような気がしました。
そして、年上の息子が彼にこう話しました。
お父さんがここで横になっている間に、
僕らは食べられちゃってるんだ。お父さんの義理の弟の、あの王様に。
僕らは料理されて、丸ごと食べ尽くされたんだよ。
そして今、頭蓋骨は網に入れられて、レフアの木の枝から吊り下げられているんだ。
そう、 お父さんの名前レフアヌイが由来する、あのレフアの木の枝だよ。
そして残りの骨は束にして縛られ、その木の下に埋められているんだ。
そうだよ、日が沈む方向に伸びている、あの大きな根の脇(わき)だよ。」
レフアヌイは恐怖に震えながら、驚いて飛び上がりました。
一体何が起きたのか、彼には全く分かりませんでした。
自分はただ夢を見ていたのだろうか? いやそれとも、本当に息子たちの亡霊を見たのだろうか?
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales. 13.Oahunui. Mrs.E.M.Nakuina, p.139-146.
枕元に息子たちが現れる
かなり夜が更けてから、その日の仕事に疲れたレフアヌイは、横になって休みました(*1)。それからほんの少しの間だけ眠った、その時でした。
枕元に2人の息子たちが立っているのを、見たような気がしました。
そして、年上の息子が彼にこう話しました。
年上の息子が語る
「なぜ眠っているの、お父さん?お父さんがここで横になっている間に、
僕らは食べられちゃってるんだ。お父さんの義理の弟の、あの王様に。
僕らは料理されて、丸ごと食べ尽くされたんだよ。
そして今、頭蓋骨は網に入れられて、レフアの木の枝から吊り下げられているんだ。
そう、 お父さんの名前レフアヌイが由来する、あのレフアの木の枝だよ。
そして残りの骨は束にして縛られ、その木の下に埋められているんだ。
そうだよ、日が沈む方向に伸びている、あの大きな根の脇(わき)だよ。」
夢か? それとも亡霊?
それから、彼らは徐々に薄れて消えていったようでした。レフアヌイは恐怖に震えながら、驚いて飛び上がりました。
一体何が起きたのか、彼には全く分かりませんでした。
自分はただ夢を見ていたのだろうか? いやそれとも、本当に息子たちの亡霊を見たのだろうか?
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales. 13.Oahunui. Mrs.E.M.Nakuina, p.139-146.