(前回からの続き)
しかし、そう遠くまで行かないうちに、上でご紹介したものとは別の、もう一つの断崖に着きました。
それは小川の右側にあって、先ほどの断崖と色々な面で似ていました。
しかしそのスケールは、遥かに大きくて高さもありました。
これらの断崖のいずれか一方で、巨大な垂直溝を慎重に調査すれば、
それを形成した自然の原動力が何であるかを、正しく知ることが出来るでしょう。
これは落下する水が広がることに因(よ)るもので、
目もくらむような高さから、真っ逆さまに落ちるのですから、当然のことでしょう。
そして底部での寸法は、幅が約6mで奥行きは約4mです。
しかしこの幅と奥行きの寸法は、底部から頂部に向けて、緩やかに減少しています。
そして岩肌はすり減って滑らで、あたかも芸術家がのみで彫ったかのようです。
岩の割れ目には土が少しずつ溜まって来て、そのほんの僅かな土からは、コケや小さな草が芽を出しています。
しかし岩を覆い隠して見えなくするには、まだまだ不十分です。
このとても興味深い問題を残したまま、我々はさらに数mほど進みました。
するとその時、我々はとうとう、あの滝がある場所やって来たのでした。
その滝の高さは約24〜30m。
断崖絶壁上を流れて来た水が、落下直前に川幅が急に狭くなって圧縮され、岩の間から一気(いっき)に噴き出しています。
水量が多い時には、この滝は本当に素晴らしい水の膜のようです。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales. 18. Kaliuwaa. Scene of the Demigod Kamapuaa's Escape from Olopana. From "The Hawaiian Spectator", p.193-199.
もう一つの似た断崖に着く
現在の小川に戻ると、我々は再びあの滝に向かって進み始めました(*1)。しかし、そう遠くまで行かないうちに、上でご紹介したものとは別の、もう一つの断崖に着きました。
それは小川の右側にあって、先ほどの断崖と色々な面で似ていました。
しかしそのスケールは、遥かに大きくて高さもありました。
これらの断崖のいずれか一方で、巨大な垂直溝を慎重に調査すれば、
それを形成した自然の原動力が何であるかを、正しく知ることが出来るでしょう。
垂直溝を観察する
その幅は、頂部よりも底部のほうが、かなり広くなっています。これは落下する水が広がることに因(よ)るもので、
目もくらむような高さから、真っ逆さまに落ちるのですから、当然のことでしょう。
そして底部での寸法は、幅が約6mで奥行きは約4mです。
しかしこの幅と奥行きの寸法は、底部から頂部に向けて、緩やかに減少しています。
そして岩肌はすり減って滑らで、あたかも芸術家がのみで彫ったかのようです。
岩の割れ目には土が少しずつ溜まって来て、そのほんの僅かな土からは、コケや小さな草が芽を出しています。
しかし岩を覆い隠して見えなくするには、まだまだ不十分です。
あの滝に着いた
「かつて川だった溝から現在の流路へと、流れが移った原因」 を解明するのは、大変難しいことでしょう。このとても興味深い問題を残したまま、我々はさらに数mほど進みました。
するとその時、我々はとうとう、あの滝がある場所やって来たのでした。
その滝の高さは約24〜30m。
断崖絶壁上を流れて来た水が、落下直前に川幅が急に狭くなって圧縮され、岩の間から一気(いっき)に噴き出しています。
水量が多い時には、この滝は本当に素晴らしい水の膜のようです。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales. 18. Kaliuwaa. Scene of the Demigod Kamapuaa's Escape from Olopana. From "The Hawaiian Spectator", p.193-199.