(前回からの続き)
そして、以前ケアフモエにあった、彼の農園の場所を教えました。
旅に出た2人は、ワイアナエで地域の人々に愛想良くもてなされました。
人々の質問に答えて、彼らは 「名所見物をするところだ。」 と言いました。
彼らは進んで行く途中で、ダーツ・ゲームを楽しむ少年たちのグループに出会いました。
その中の1人が、彼らの一団に加わりたいと願い出ました。
これが認められたので、3人で向きを変えて内陸に向かいました。
そして彼らは延々と歩き続け、柔らかく白っぽい岩の平地に着くと、みんな揃(そろ)って食事を取り、疲れを癒(い)やしました。
それは、山にかかった霧から生まれた、白い水蒸気でずぶ濡れになりながらも、あたかも涙を浮かべて微笑(ほほえ)んでいるようです。
そこには完熟した黄色い果物を付けたバナナの木々や、高地のカロがありました。
そして、サトウキビは年を経てさび病になったり曲がったりし、またサツマイモは土壌の外に這い出して、ひび割れ乾燥していました。
しかしそこは正に、カオペレ、すなわちカレレアルアカの父が、何年も前に苗木を植えた場所でした。
ですから目の前にあるこれらの植物は、かつて彼の父が植えた苗木の子孫なのです。
(次回に続く)
[目次へ戻る]
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, IX. Kalelealuaka. Dr. N. B. Emerson, p.74-106.
もう1人の少年が加わる
カウアイ島を去る前に、父はカレレアルアカに、オアフ島の地形図のようなものを与えました(*1)。そして、以前ケアフモエにあった、彼の農園の場所を教えました。
旅に出た2人は、ワイアナエで地域の人々に愛想良くもてなされました。
人々の質問に答えて、彼らは 「名所見物をするところだ。」 と言いました。
彼らは進んで行く途中で、ダーツ・ゲームを楽しむ少年たちのグループに出会いました。
その中の1人が、彼らの一団に加わりたいと願い出ました。
これが認められたので、3人で向きを変えて内陸に向かいました。
そして彼らは延々と歩き続け、柔らかく白っぽい岩の平地に着くと、みんな揃(そろ)って食事を取り、疲れを癒(い)やしました。
父の農園を目指す
それから彼らはひたすら上り続けて、ようやくケアフモエが目の前に現われました。それは、山にかかった霧から生まれた、白い水蒸気でずぶ濡れになりながらも、あたかも涙を浮かべて微笑(ほほえ)んでいるようです。
そこには完熟した黄色い果物を付けたバナナの木々や、高地のカロがありました。
そして、サトウキビは年を経てさび病になったり曲がったりし、またサツマイモは土壌の外に這い出して、ひび割れ乾燥していました。
しかしそこは正に、カオペレ、すなわちカレレアルアカの父が、何年も前に苗木を植えた場所でした。
ですから目の前にあるこれらの植物は、かつて彼の父が植えた苗木の子孫なのです。
(次回に続く)
[目次へ戻る]
(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, IX. Kalelealuaka. Dr. N. B. Emerson, p.74-106.