(前回からの続き)
「おい! もう眠っているのか?」
すると、彼が答えました。
「いいや。私(わし)、アヴァを飲んじまった?
私、眠れないんです。両眼が閉じようとしないんです。」
「なるほど。」 とカレレアルアカは言い、こう続けました。
「眠れない夜の君は、これから先何をすべきか、を考えるのかな?」
「いーや、何(なん)にも。」と、不潔野郎が言いました。
「え? 今、何て言ったの?」 と、不潔野郎が問い返しました。
「強い望みを抱こう。」 (「クコ」、文字通り、「熱望する」) と、カレレアルアカが言いました。
「一体、何を強く望むの?」と、不潔野郎が尋ねました。
「何でもいいさ、我々の心が一番真剣に望むものなら。」と、カレレアルアカが言いました。
そこで早速(さっそく)、彼らは共に、強い望みを心に抱きました。
不潔野郎は、彼の本性から自(おの)ずと、食べ物を強く望みました。
-- ウツボ、こちらはハナロアの養魚池(エヴァ・モク内)産で、サツマイモと一緒にオーブンで調理します。
そして、ボール1杯のアヴァです。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, IX. Kalelealuaka. Dr. N.B. Emerson, p.74-106.
眠れない夜
ある晴れた日の夕方、彼らがたらふく食べて床に就(つ)いた時、カレレアルアカが、ケイノホオマナワヌイに呼びかけて、こう言いました。「おい! もう眠っているのか?」
すると、彼が答えました。
「いいや。私(わし)、アヴァを飲んじまった?
私、眠れないんです。両眼が閉じようとしないんです。」
「なるほど。」 とカレレアルアカは言い、こう続けました。
「眠れない夜の君は、これから先何をすべきか、を考えるのかな?」
「いーや、何(なん)にも。」と、不潔野郎が言いました。
ウツボを食べたい
「私ならそんな時には、何か考えるべきこと、を見つけるだろう。」 と、カレレアルアカが言いました。「え? 今、何て言ったの?」 と、不潔野郎が問い返しました。
「強い望みを抱こう。」 (「クコ」、文字通り、「熱望する」) と、カレレアルアカが言いました。
「一体、何を強く望むの?」と、不潔野郎が尋ねました。
「何でもいいさ、我々の心が一番真剣に望むものなら。」と、カレレアルアカが言いました。
そこで早速(さっそく)、彼らは共に、強い望みを心に抱きました。
不潔野郎は、彼の本性から自(おの)ずと、食べ物を強く望みました。
-- ウツボ、こちらはハナロアの養魚池(エヴァ・モク内)産で、サツマイモと一緒にオーブンで調理します。
そして、ボール1杯のアヴァです。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, IX. Kalelealuaka. Dr. N.B. Emerson, p.74-106.