401 カレレアルアカ(22.大胆不敵な望み)

(前回からの続き)

大胆不敵な望み

「ふん! 何とけち臭(くさ)い望みだ!(*1)」
と、カレレアルアカが言いました。

「とは言え、君は現実的な望みを持っている、と思った。
ところで、私には偽りのない真の望みがある。だから聞いてくれ。

カクヒヘワの美しい娘たちが、私の妻たちになる。

彼の太った豚や犬たちは、我々のために焼かれる。
彼の極上のカロ、サトウキビ、そしてバナナが、我々のために食卓に上る。

カクヒヘワが自ら使者を送って木材を手に入れ、我々のために家を建てる。
彼が有名なカハウオネのアヴァを引き抜く。


王が使者を派遣して、彼のもとに我々を案内する。
彼が我々のために、自らの口でアヴァを噛み、濾過してついでくれて、我々がほろ酔い気分になるまで飲ませ、家へ連れ帰ってくれる。」

この強欲な仲間の大胆不敵な野望を聞いて、不潔野郎は恐怖で体を震わせながら答えました。

「万一、あなたの望みが王の耳に入るようなことがあれば、我々は死ぬことになります。
いや、もっとはっきり言えば、我々は死なねばなりません。」

(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, IX. Kalelealuaka. Dr. N.B. Emerson, p.74-106.