404 カレレアルアカ(25.家が建ち宴の準備が進む)

(前回からの続き)

わしらの死が迫っている

さてその朝、不潔野郎が目を覚まして家の外に出ると、王の所有物である石製の武器(パホア)と長槍が立っていました(*1)。
これを見た彼は家の中に駆け込み、仲間たちに大声で叫びました。

「ああ何ということだ、わしらの望みが王に立ち聞きされてしまった。
ほらここに、王の手斧(ておの)と長槍があるではないか。

あの時わしは、『もしも王がわしらの話しを聞いたら、わしらは死なねばならぬ。』 と言ったが、現実に王がわしらの話しを聞いてしまったのだ。
とは言え、致命的なのはあなたの野望であり、わしのただの悪気ない望みに過ぎぬ。」

彼らがこう話している間にも、大勢の人々のざわめきが近づいて来ました。
そして不潔野郎が叫びました。

「わしらの死が迫っている!」

家が建ち宴の準備が進む

するとカレレアルアカが答えました。

「あのざわめきは、我々を殺そうとしているのではない。
彼らは我々の家を建てるために、木材を取りに来たんだ。」

しかし不潔野郎の恐怖心は、おさまる気配もありませんでした。

一方、群衆は厳(きび)しい道を進み続けて、最後尾の人が山に着いた時には、先頭の人は既に海辺に戻っていました。

そして彼らは家の基礎の準備で、柱の穴を掘り始めており、また、屋根葺き材などを縛り付ける、垂木や間柱を取り付け始めていました。

そして遂に家が出来上がりました。

その間に、ある人たちは忙しそうに、豚、そしてポイで飼育した犬を、オーブンで焼いていました。
そしてまた、ある人たちはカナロアのウツボを持ち込んで、自分達でポテトと一緒にオーブンで調理していました。


(次回に続く)
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(注記)
(*1) Thomas G. Thrum(1907): Hawaiian Folk Tales, IX. Kalelealuaka. Dr. N.B. Emerson, p.74-106.