(前回からの続き)
そして、クレーターを囲む外輪山の尾根沿いに、母が教えてくれたカウポ・ギャップまで行きました。
するとそこには、大きなウィリウィリの木がありました。
そして、カラウヘレ・モアという名の雄鶏もいました。
彼は、その雄鶏が鳴くのをじっと待ち続けました。
お婆さんは房の上部を切り離して、下に置きました。
それを見たマウイは、素早くその房を盗み隠してしまいました。
お婆さんは、置いたはずの房を探しますが、どこに見あたりません。
そして、この不思議な出来事に驚いて叫びました。
「太陽に捧げるバナナは、一体どこに行ってしまったの?」
仕方なく、お婆さんは大きなバナナの房から、もう一度、その上部を切り離しました。
しかしマウイは、またその房を盗み隠してしまいました。
こうしてマウイは、大きなバナナの房が全部無くなってしまうまで、盗み続けたのでした。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) W.D.Westervelt(1910): Legends of Ma-ui, A Demi God of Polynesia, and of His Mother Hina; IV. Maui Snaring the Sun.
ウィリウィリの木をめざす
母ヒナ(Hina)の話が終わると、マウイは早速ハレアカラ山頂に向かいました(*1)。そして、クレーターを囲む外輪山の尾根沿いに、母が教えてくれたカウポ・ギャップまで行きました。
そして、カラウヘレ・モアという名の雄鶏もいました。
彼は、その雄鶏が鳴くのをじっと待ち続けました。
お婆さんのバナナを盗む
朝早く雄鶏が3度鳴くと、お婆さんが太陽の料理を作るため、大きなバナナの房を持って現れました。それを見たマウイは、素早くその房を盗み隠してしまいました。
お婆さんは、置いたはずの房を探しますが、どこに見あたりません。
そして、この不思議な出来事に驚いて叫びました。
「太陽に捧げるバナナは、一体どこに行ってしまったの?」
仕方なく、お婆さんは大きなバナナの房から、もう一度、その上部を切り離しました。
しかしマウイは、またその房を盗み隠してしまいました。
こうしてマウイは、大きなバナナの房が全部無くなってしまうまで、盗み続けたのでした。
(次回に続く)
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(注記)
(*1) W.D.Westervelt(1910): Legends of Ma-ui, A Demi God of Polynesia, and of His Mother Hina; IV. Maui Snaring the Sun.