044 神話 釣り人マウイ(8.マウイの家族)

(前回からの続き)

父と母は神々に仕える

彼らの両親は2人共、神々に仕えていました。

父は、天界に住む神々の厚い信奉者でした。
そして母は、目に見えない世界、すなわち霊界、に通じる道の監視役でした。

両親は、子供たちを養育するための手当てをもらっていました。
しかし、その額はほんの僅かで、無いに等しいほどでした。



マウイだけが魔法を使えた

両親が神々に仕えていても、マウイの兄弟たちは皆、普通のハワイ人でした。
家庭生活も一般のハワイ人と同じで、特別なことは何も知りませんでした。

その中で唯一人マウイだけが、魔法を使う力を授けられていました。

(次回に続く)
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(注記)
(*1) W.D.Westervelt(1910): Legends of Ma-ui, A Demi God of Polynesia, and of His Mother Hina; Ⅱ.Maui the Fisherman.